
膠着からの脱出。
ミトコンドリアとコロナタンパク質の
長期結合状態を解除する探索
予定を書いたはずのカレンダーを見忘れて、ダブルブッキングする。しかも謝罪の連絡を入れること自体を忘れる、階段の3段目あたりで息が切れ、同年代の人が平然と上っていくのを見て絶望する、などの認知障害や心肺機能症状。これらを起こすロングコロナの主要な機序の一つがミトコンドリア不全にあることはもはや間違いない。しかしなぜこれほどまでにしつこいのか。その理由の一つは、新型コロナウイルスに由来のタンパク質が、ミトコンドリアに必須のタンパク質と極めて強力なジスルフィド結合をしてしまうことにある。ミトファジーが他のウイルスタンパク質で抑制される中、ジスルフィド結合は還元剤が来ない限り外れない。つまり、細胞の還元力が落ちている状態(慢性炎症、老化、代謝ストレス)では、この固定が半永久的に続く可能性があり、ミトコンドリアタンパク質の機能が物理的に止まる状態に落ち込む。
このウイルスタンパク質は新型コロナに固有で、もし新型コロナにミトコンドリア不全由来の後遺症が多いとするとこれが原因として浮上する。このウイルスタンパク質とミトコンドリアタンパク質のあってはならないデッドエンドともいえるこの状態の解除には、グルタチオンが必要。しかし結合部が埋まり込んでしまう構造にあるため、実際に接触できる割合は3%程度しかない。本研究は、ウイルス・ミトコンドリアタンパク質システムの幾何解析を通し、自然由来の小分子がいかにこの膠着状態の打開チャンスを生むかを解析したものである。

筆者紹介
首都圏の国立大学で情報処理を専攻し、日系および英国系シンクタンクで情報分析、電機メーカーで戦略データ分析に従事。その後、2011年に海外移住し、原発事故関連のデータ収集を行いました。
現在は、GPUを活用した独自のパイプラインを構築し、分子ドッキング試験と分子動力学シミュレーションを実施。AIモデル(GPTなど)による認知機能解析と統合し、COVID-19回復や神経機能に関連する分子メカニズムを探究しています。
ルーマニアの神経栄養学者やハーバードのスタートアップと連携し、最先端の科学的知見をこのサイトで提供。科学的アプローチを基に、分子レベルの理解を深め、実用的な洞察を届けます。
現地COVID対策本部に助言。


















