top of page
fukushimadiaryoffi

コロナウイルス通信 2023年第5週 「打ってしまった人はどうすればいいのか」

今年も早くも2月に入りましたが、1月にもコロナウイルス関連ニュースがたくさんあったため、すでに6月くらいの感覚がある今日このごろです。今週世界で起こったコロナウイルス関連ニュースの中から、今後重要になりそうなものをまとめました。なお、ソースは全て今週投稿したツイートにあります。



急旋回


先々週、世界のコロナウイルスワクチンに関する研究や広報の傾向が変わってきた内容をお伝えしましたが、今週はそれにさらに拍車をかける動きになっています。


・ウォール・ストリート・ジャーナルが、オミクロン対応ワクチンに関する宣伝は虚偽的だと堂々と社説に載せています。これによると、mRNAワクチンの強みは素早い開発にあるとされていたものの、実際にはコロナウイルスの進化の方が遥かに速かったということ。また、新しいワクチンも抗原原罪にはまり込んでしまい、従来型と効果が変わらなかったことなどから、ワクチンメーカーは当初の約束を果たせなかったと痛烈に批判しています。


・アメリカ政府はノババックスのコロナウイルスワクチンの追加購入をキャンセルしました。現在ある在庫は2月末で使用期限を迎えるため、実質的にノババックスのワクチンは選択肢から消えることになります。


・イギリスはあと9日で、健康な50歳未満の人へのブースター接種を中止します。また、今年中に1,2回目のワクチン接種も中止する方針です。


・カナダの国営放送協会は、ニューブランズウィック州でコロナウイルスワクチンによる副作用を経験した人が1,000人を超え、そのうちの約3分の1が「深刻」な例だったと報道しました。


コロナウイルスワクチンに関する報道が、去年一昨年から160度くらい回転しているように見えます。今後もこの動きが続くのかについては追っていきますが、ブースター接種を取りやめたり、一部のメーカーのワクチンを廃止したりする動きは、すでにそれらを接種してしまった人たちに不安感を与えるのではないかと心配です。


長期障害者の人数が億単位に


コロナウイルス感染による最も特異的な問題、長期障害に関する情報が今週も世界中で更新されました。


・映画俳優コリン・ファレルが、コロナウイルス感染から長期障害を負ったことを発表。体調不良が半年間続き、休養を取る方針を発表しました。


・マレーシアでは、少なくとも100万人が長期障害を負ったと報じられました。また、世界で見たときの長期障害者はこれまで一般に6,500万人と伝えられてきていましたが、これは推定値の最低ラインであり、実際には最大で1億3000万人まで推計されていることがわかりました。


・アメリカのジョージ・ワシントン大学の調査で、学生のほぼ40%がコロナウイルス感染からの長期障害を負っていることが判明しました。この数字は全米の他の大学でも同様の状況を示している可能性があります。


・コロナウイルス長期障害による倦怠感に、アルギニンが改善効果を示すという研究結果がイタリアから発表されました。アルギニンの効果については当社の「脳細胞再生」のレポートでも書いており、この研究の一部がまた証明されたかたちになります。


免疫はつかない


ツイッターでも度々書いていますが、コロナウイルス感染からの免疫はほとんど期待できないということを示す事実が積み上がってきています。


・一ヶ月前にピークアウトしたと思われていたイギリスでは早くも全土で再び入院数が増加。感染数も10日で50%の増加を見せており、再び感染の波に入ったことを示しています。背景には、クラーケン株とCH.1.1という2つの変異株の拡大があります。


・イギリスで8歳から15歳までの子供のコロナウイルスへの抗体が増加しているデータが発表されましたが、これは自然免疫がコロナウイルスに圧倒されてしまった結果であり、自然免疫の効果がどんどん弱められているとケンブリッジ大学でT細胞の分化を研究している専門家は分析しています。


爆発的多様化


去年以降、コロナウイルス感染が無制限に拡散できる世界になっています。これはウイルスのさらなる進化を加速させるという警告が各方面からなされてきましたが、現行の限られた遺伝子解析だけでもすでにそれが始まっていることが明らかになっています。


・アイルランドで確認されていたBNと呼ばれる変異株が、新たにDS.1という変異株に進化。クラーケンよりも強力な免疫回避力を有している可能性があることから、発見者はディアボロスと名付けることを示唆しました。


・ニュージーランドを中心に、オルトロスことCH.1.1と呼ばれる変異株が拡大しています。週毎に倍増しており、クラーケンと同じ増加ペースを示しています。イギリスでの感染再拡大の背景には、クラーケンとこのオルトロスがいることがわかっています。オルトロスはデルタクロンではありませんが、収斂進化の結果、デルタと同じ特徴を有しています。


・クラーケン登場以前に支配的だったBQ.1.1株がフィンランドでBQ.1.2に進化していることがわかりました。これが同地での感染の増加を引き起こしている可能性が示唆されています。


・現在までに、オミクロン株は初代から6世代経過。確認されているだけでもすでに708種類いることがわかりました。


・抗コロナウイルス剤、モルヌピラビル投与後に、オーストラリアでは25箇所、イギリスでは100箇所の変異を起こしたコロナウイルス株によるクラスターが発生していたという研究が発表されました。


その他


・コロナウイルス感染からの長期障害を負った人の脳を分析したところ、BBBと呼ばれる脳のバリア、血液脳関門が損傷を受けていることがわかりました。前頭皮質、後頭葉、側頭葉などを含む複数の領域で確認され、神経認知障害を起こしている患者の脳の減少量と相関していることが観察されました。



日本の新聞を見ていると、働き盛りの年齢の男性が仕事に戻らず、人手不足が深刻化していること。インフルエンザが3年ぶりに急増していること、などが報じられています。これらはイギリスやアメリカでも全く同じ状況で、日本で特に顕著な高齢化に全ての原因を求めることは不合理です。アメリカなどでは、これらはコロナウイルス感染からの長期障害で働けなくなった人が増えたこと、そして免疫系が重大な損傷を受けたことによるものであるという研究が発表されています。日本も、国内の問題と同じ状況が他の国でも見られないかということをまず確認した方が良いでしょう。

来週もお気をつけてお過ごし下さい。











閲覧数:1,656回0件のコメント

Comentários


bottom of page