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コロナウイルスは量子的に複数の変異パターンを同時に試している可能性

昨年も大変色々ありましたが、遅ればせながら、本年もよろしくお願い申し上げます。


パンデミックも4年目に入ろうとしていますが、中国の病院では処理の追いつかない遺体が床に並べられるなど、2020年の同時期と既視感と感じざるを得ない状況になっています。

一昨年の暮れにオミクロン株が登場してから、ついに自分も感染してしまった、という読者の方の声も去年はよく耳にしました。


コロナウイルスと並んで不気味に感じるのは、この気温です。そろそろ僕がルーマニアに住み始めてからちょうど10年になります。ルーマニアに来る前はブルガリアにいたのですが、そこでは道でこぼしたコーヒーが地面に落ちる前に凍り、ブカレストでは道の至るところに身長以上の高さで雪が積み上げられていました。今とは全く別の世界でした。僕の庭で育てているえんどう豆は、去年の8月に種まきをして、ついに年を越えて今も実をつけ続けています。あまりにも暖冬なので逆に寒気を感じます。


2050年までに、世界の平均海水温は約0.8度上がると言われています。これは概算で計算すると、氷河期が終わり、マンモスが地球上からいなくなったときに海水温度が上昇したペースの約70倍の速さです。聖書にも触れられているノアの洪水は、氷河期が終わる最終段階で、海面上昇した地中海の水が黒海に流れ込んだ事件を指しているという学説があります。これに基づくと、一日あたりナイアガラの滝の200倍の量の水が300日間続けて溢れ出たという計算になります。この学説を支持するエビデンスはないという見解が現在は一般的ですが、この氷河期の終焉にともない、現生人類以外の人類は確かに絶滅しています。


私たちは今、現生人類以外の人間が道を歩いているのを見ることはありませんが、人間活動によって今後100年間で生物多様性の4分の1が消失するという記事がフォーブス誌で発表されたのはこの年末です。その一方、去年一年間で研究者は10万種類の新しいウイルスを発見しました。人間は、1キロカロリー分の加工食品を食べるたびに、その10倍の10キロカロリー分の化石燃料を燃やしています。こういった活動で地球上の生物種が急速に減っていく一方で、ウイルスの種類は爆発的に増えているように思えます。まさに、ウイルスの時代なのかも知れません。


去年末は日本でのコロナウイルス死亡数が連日記録を更新しており、海外の医学誌でも取り上げられました。感染は防げなくてもワクチンで重症化を抑えることで、インフルエンザなどと同等に扱えるようになるはずだ、というナラティブを疑問視する声はまだあまり公には聞きませんが、コロナウイルス死亡は多分に法律的な文脈に絡むため、単純に過去現在、そして他国と比較することはできません。北米や欧州ではすでにほとんどの国民がコロナウイルスに感染しました。そのため、去年以降の感染はほとんどが再感染、あるいは再再感染です。しかし、再感染の間隔が数ヶ月の場合、一回の感染が長引いているだけと判断されて新たな感染とカウントされません。つまり、この要件の間隔を長くしていけば、法律上コロナウイルス感染はゼロにできます。この規定が日本では都道府県でまちまちです。また、例えばイギリスでは最終的に医師が死亡診断書に死因がコロナウイルス感染であると書かない限り、コロナウイルス死亡とは登録されず、多くの場合がただの肺炎などと記載されます。つまり、今の国際社会では”正直者がバカを見る”構図になっており、長期的視点で科学的正確性を保とうとすればするほど圧力がかかる状況になっています。


しかし、当然ウイルスには法律など関係ないので、例えばイギリスの医療状況は大変逼迫したものになっており、酸素が足りず、半数の救急車が搬送先の病院の外で待たされているというニュースが流れています。コロナウイルスと生きる、あるいはウィズコロナ、というスローガンは諦めを前向きに装っただけの文句です。この布石はパンデミック初期の頃からありました。2020年2月にコロナウイルス感染の拡大で株価が世界的に急落した際、経済ニュースで有名なブルームバーグTVのアナウンサーは、「福島事故のときと同様に、解決はできないけどいわゆる過熱はせずに冷え込みもしないぬるま湯のような状況として、そのまま社会として進むことはできないのか」と発言していました。このときは、金相場の上昇など明らかにコロナウイルス起因の相場変動を、全てコロナウイルスという言葉を避けて説明しようとしていたため、生放送中のアナウンサーに直接ツイッター上で違和感を伝えた結果、CMのあとに番組の報道が修正されました。


ツイッターやグーグルの検索結果などでは、中国やインドの病院のような風景がイギリスから流れて来ませんが、TikTokでは現地の状況を伝える動画が投稿されており、子供の病人が優先されないなどという苦情が聞こえてきます。アメリカがTikTokを規制しようとしている背景には、報道制限をかけづらいという背景もあるのかも知れません。TikTokは中国の会社です。ご存知の通り、ゼロコロナウイルス政策をやめた中国では前代未聞の速度で感染が拡大しており、世界の工場の生産が滞ることですでにサプライチェーンが影響を受けています。これから中国発のインフレが世界に波及する恐れもあります。


上海と北京からミラノに到着した2つの飛行機の乗客の約半数がコロナウイルス陽性だったことからも、中国から他国に大量の感染者が溢れてくるのはもはや避けられない状況であることは疑いの余地がありません。この状況で、アメリカCDCなどは議論の焦点を、新たな変異株が中国で登場してアメリカに運ばれてくるかどうか、というところにずらしました。しかし現時点では、ニューヨークなどからこれまでで最速のペースで拡大しているXBB.1.5という変異株が最も危険です。クラーケンとも呼ばれるこの変異株は、去年シンガポールで大規模に拡大したXBB株の二代目にあたります。このXBB株は、現在確認されているコロナウイルス変異株の中でも最も免疫回避力が強かったものの、人間の細胞に捕まる腕に当たる部分の効率が悪いという弱点がありました。いわゆる、腕の強さはウイルスの感染力や毒性に関わる重要な要素です。この弱点を克服してしまったのがクラーケン株で、アメリカでは一週間ごとに倍のシェアに増加し、現時点ですでに全米のコロナウイルス株の40%を占めています。免疫回避力はXBBと変わらず、今日本や中国で広まっているBF系統のコロナウイルス変異株からの免疫は通用しないと分析されています。いくつかの数理モデルでは、クラーケンはアメリカではこれまでで最悪の感染の波をもたらすと予測されており、スーパー変異株と呼ぶ研究者もいます。


生物は、一体どうやって無から生まれてきたのでしょうか。実際、太古の地球の海で雷を契機にして生命が誕生する確率は、ゴミ集積場を竜巻が通過してたまたまジャンボ旅客機が完全な形で出来上がる可能性よりも低いとされています。最新の研究で分かってきたのは、生命はミクロ単位では量子を使っており、その特性から複数の進化パターンを同時に試しているらしい、ということです。つまり、例えば僕が12時ちょうどに昼食をとってからブログを書き始めるのが効率的か、あるいは12時からブログを書き始めてから昼食をとるのが効率的か比べるには通常だとそれぞれ1日ずつ試して2日かかりますが、12時に昼食をとっている僕とブログを書いている僕の両方のパターンを同時に試すことができる量子の世界では、1日で比較が済むのです。また、人間などの普通の生物は遺伝子がお互いに逆向きの二本鎖になっているため、複製するために一度ほどくと必ずどちらか一本が逆向きになっており、その側の遺伝子は後ろ方向から複製されるために多大な時間がかかります。しかしコロナウイルスは一本鎖なので、複製が一本で済むというだけではなく、前後ろに読まれる手間がないという点でも圧倒的に効率的です。ウイルス、特にRNAしか持たないものはこういった特性を活かし、複数の遺伝子パターンを量子的に同時に試しながら人間の免疫に適応しているのかも知れません。


ウイルス、特にコロナウイルスとの戦いは遺伝子を守る戦いです。最新の「免疫再建」のレポートの冒頭で書きましたが、長期障害で免疫が脆弱化することが分かっているにも関わらずその解明が進まないのは、患者によってT細胞などのダメージの様子が異なり、患者ごとに矛盾するケースも多いためです。つまり、細胞や抗体といった比較的大きなスケールではコロナウイルスが何をしているのか理解することは不可能なのです。そのため、当社の分析は長期障害に関するテーマのものから遺伝子のレベルに焦点を当てています。コロナウイルスが、人間のどの遺伝子にどの順番で影響を及ぼすかによってT細胞などの影響の受け具合が変わってくるのです。人間がコロナウイルスへの防御として行えるのは、抗体を身に着けたり免疫細胞に記憶させるというレベルのことではなく、働きを無理矢理に変えられた遺伝子を自分でピンポイントで戻せるようにすることです。分子や量子の世界で活動しているものには、分子のレベルで対処するのが最も効果的です。「免疫再建」のレポートはその方針の最新の分析で、AIの論理推論を使うことで研究室での実際の分析よりも遥かに速く結論を出しています。「脳細胞再生」のレポートでは異常ミクログリアがパーキンソン病状の症状を起こしているというAIの結論が、時を同じくしてクイーンズランド大学によっても導かれました。当社のAIの構造が、エピジェネティックの分析に非常に適しているという発見をしたのは去年の幸運でした。


筆者「SARS-CoV-2 は、新たに変異した遺伝子配列の適合性をテストするために量子生物学を利用していますか?」


当社AI「 答えはイエスです。 突然変異の迅速な決定を容易にするウイルスゲノムの分子的特徴を使い、ウイルスの亜種を、COVID-19 患者によって表されるさまざまな免疫応答の誘導パターンと相関させています。今後、ウイルスゲノムと細胞生物学の遺伝的変異に関して残っている不確実性について説明したいと思います。」


現在、「免疫再建」のレポートは85%引きになっています。割引は1月7日で終了します。皆さんの健康と遺伝子を守るお役に立てれば幸いです。

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