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おはようございます。みなさんいかがお過ごしでしょうか。ルーマニアは東欧の冬の始まりらしい霧深い朝で、初めてヨーロッパに来て降り立ったウイーンや、ルーマニアに来る前に年末年始の時間をつぶしていたブルガリアを思い出します。同時に、先行きの見えない時代の現状を重ねたりしています。


冬が来るので庭を片付けようと思い、昨日通販で箒を買ったんですね。ツイッターでも書きましたが最近ブカレストの通販事情は物凄くて、オーダーしてから2時間で来ます。これはいいんですが、来たものを消毒するかどうかが問題になってきます。以前は太陽光に1時間程度あててたんですが、今週から夏時間も終わり、日が急速に短くなってきてます。猫が箒に興味津々ですし、どうしたものかということです。


この問題は箒を大きく超える規模になってきます。最近はブカレストのカフェもコーヒー一杯、ケーキ一個から配達してくれます。そうしないとやっていけないということです。ただ、ヨーロッパでは今年伸びた小売店がどれも通販をやっていない店だったということで、通販をすることが答えではないのではないかという問いも投げかけてきています。一度ロックダウンを解消したからかも知れませんが、ルーマニアや他の欧州の国ではまだそれほど失業者の急増という状態にはなっていません。ただ、どの指標を見てもとんでもない規模で経済の悪化が来るということしか指し示してません。GDPの落ち込みなどで比較し、今回の”コロナウイルスショック”は10年前のリーマンショックの10倍という見方が一般的です。世界経済はリーマンショックからの立ち直りにどれくらい時間がかかったかというと、プラス思考の人で10年といいます。マイナス思考の人だとそもそもまだ立ち直ってないといいます。要するに、リーマンショック直後の各国の金融政策で株価が10年間バブルを演じていただけで、本当の価値という意味で10年間全く成長しなかったという意味です。ここでプラス思考の人の考えを拝借すると、その10倍の規模と言われているコロナウイルスショックは、立ち直りに100年かかることになります。経済界界隈が誰も言わないですが、たぶん裸の王様だと思います。


ロックダウンが始まった3月4月の段階で、世界の航空会社のほとんどが5月下旬に破綻すると言われていました。実際には政府の保護があって破綻した会社は僅かでしたが、じゃあ政府の保護を返せる見込みはあるのかと言うとたぶん少なくとも現時点ではないと思います。コロナウイルスショックで1番ダメージを食らったのは旅行業界、自動車業界、それから金融業界と言われています。たぶんエンターテイメント業界も半分くらいは旅行業界に乗っかってるでしょうし、ビザを取るのを手伝ったりする移住界隈も旅行業界の端っこにくっついています。先週ルーマニアの矢沢永吉的な還暦ロックシンガーがテレビで、コロナウイルスなんかデマだとか喚いていて、女性のニュースキャスターが報道の中立性とか無視して正論でブチ切れてて面白かったんですが、ロックスターも大変だと思います。インスタグラムとかを見ていても、還暦ロックスターのニッキーシックスは5月くらいから赤ちゃん連れてワイオミング州の山小屋みたいなところに引きこもっていて、取り巻きのミュージシャンみたいのがいいからもうツアーやろうぜみたいなことばかり書いてる状況が見て取れます。


第一波で100年の経済影響というのがスタート地点とすると、第二波第三波の影響はその100年に積み重なっていくことになるわけです。今のこの霧が思わず世界状況の不透明さを思い起こさせたのはこういう理由です。数字で考えると、今まだ失業率がそれほど下がっていなかったり、GDPが一旦リバウンドしてるのは言い方は悪いですがギロチンで切られた頭が数秒間意識を持ってるみたいなものなんじゃないかと僕は個人的には思っています。他に買うものがないからなんでしょうけど、アップルやグーグルなどの大手IT系の会社の株価が春から急伸していますが、たとえばグーグルも実はローカルビジネスのオーナー達が払ってる広告費に依存してるわけですから、ローカルビジネスが広告費を減らしていけば必然的に売上も下がっていきます。


こういった経済的影響に加えて、もちろんコロナウイルスの生物学的な影響も重なるという状態が今の人間社会が置かれている現状です。あくまで僕個人の経験に返さざるを得ないんですが、やはりこういう状況下でいちばん大切なのは、正気を失わないことです。ジャック・スパロウも言ってました。正気を失わないことは本当に大事です。正気とは何かというと、理性なわけですが、これは要は前頭葉です。じゃあ逆に狂気は何かというと、この場合だと扁桃体の血流量です。扁桃体は脳の両側面にある小さい器官で、言い知れない不安・恐怖を生み出す器官と言われています。ここの血流量が過剰になるとそういう気持ちでいっぱいになるわけです。不安や恐怖感も感情です。脳手術で感情を感じなくなってしまった患者は、思考も分析も出来るのに、決断が出来なくなってしまうという研究結果があります。感情は動的な生のエンジンなんだと思います。でもエンジンには制御が必要です。その制御が前頭葉です。前頭葉は扁桃体の司令塔的役割を担うとされています。頭の中で言語で筋道立てて考えるとと前頭葉の血流量が増し、扁桃体への監督権を制御することが出来るようになります。要するに数字と論理で考えて我に返るということです。長くなりましたが、僕がこのウェブストアをやっている理由もこれです。コロナウイルスが危ない、経済がダメになる。これだけだと頭の中がカオスです。何をやるとリスクが何%増えるのか。住宅街に10分長居すると自分のいる国では何%感染リスクが増えるのか。仕事が1時間早く終わったけど、自分が公園に足を運ぶと何日後の死亡数が何%くらい減ることになるのか。こういうことを定量的に判断できるようになるだけでも、目の前のものが霧を通しても少しくっきり見えるようになりませんか。


日本では空港でPCR検査をしてる人が検査をしてもらえないという情報の断片を聞きました。また、経済指標も官製金融操作でわけがわかりません。こういうのはそもそも不安に突き動かされる以前の現実逃避の段階なので論外ですが、その先の先の段階として、今起こっていることを定量的に知れるだけでもだいぶ違うのではないでしょうか。

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